8月8日に無事終了した東京オリンピック。しかし、その最終日に行われた五輪閉会式が「歴史上最もつまらない閉会式」と酷評され、参加した選手たちは途中でゴロ寝や喫煙を始めるといった事態になりました。
開会式では日本のゲームやコメディアンを全面に打ち出し、賛否両論があった東京オリンピックですが、閉会式では両論にも至らず酷評ばかりが目立っています。
閉会式の内容は「音楽に合わせてけん玉やダブルダッチ、盆踊り、創作ダンスなどが披露されるショー」が目玉。しかし、地味で何の説明もなく始められるので当然外国人選手たちはなんのことだかわかりません。
また、好評だった五輪の輪が光の粒子によって作られる演出は、のちにただのCGであったと判明。実際の現場では存在しない演出でした。
次期開催国のフランスが用意した予告ライブ映像が唯一好評でした。我が国の閉会式は開会式以上に「身内ノリ」が全面に押し出されてしまった結果になったようです。
無観客閉会式だったからか、外国の選手たちは退屈を隠そうとはしませんでした。式典中に芝生で寝だす選手が続出したのです。
芝生に足を投げ出し、ゴロゴロする外国の選手たちに日本の視聴者は失笑や同情の声が上がりました。会場は快適な気温ではありませんし、眠い時間帯。その上ショーも退屈とあっては、寝始めてしまう選手がいるのも仕方ないのかもしれませんね。
中には、寝てはいないものの式中に喫煙を始める選手もいました。マスクを脱ぎ、全面禁煙のルールを無視した姿には批判の声も上がっています。
参加した選手の中で一番賢明だったのは途中でさっさと帰った人たちでしょう。閉会式への参加は義務ではないので、自分の判断で帰っても構いません。つまらないと思った時点で退場していいのです。
<h2>失望の閉会式 視聴者の評価は?</h2>
外国人選手からは不評でしたが、視聴者の評価はどうだったのでしょう?
海外のSNSでは「the worst closing ceremony(最低の閉会式)」と酷評されてしまいました。
ちなみに開会式のときも「the worst opening ceremony(最低の開会式)」と揶揄されています。
これに対し国内の視聴者は怒るどころか「本当にそう思う」「海外から馬鹿にされてもしかたない」「日本の恥を世界に発信した」と同調し、失望する声が相次ぎました。
最後の最後まで悪い意味で期待を裏切り続けた東京オリンピック。一夜明けた9日からはオリンピック開催自体を批判する「#開催してよかったわけねえだろ」というタグが盛り上がっています。
電通による文化祭レベルの開会式・閉会式、政府のずさんな感染対策、中抜きによる税金の無駄遣い、選手たちを苦しめる劣悪な競技環境……本来なら美しい思い出となるはずの東京オリンピックは、どうやら国民の不満を募らせただのようです。