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水谷隼、やっぱり現役続行 “Tリーグ限定”で地元凱旋試合も実現へ

水谷隼、やっぱり現役続行 “Tリーグ限定”で地元凱旋試合も実現へ

東京五輪卓球混合ダブルス金、男子団体銅メダルの水谷隼(32)=木下グループ=が“Tリーグ限定”で現役続行する意向であることが29日、分かりました。

地元静岡での凱旋試合が実現する可能性もあるとのこと

関係者によると、来月9日開幕の4季目の出場に向けて木下マイスター東京と最終調整中。五輪の全日程を終えた今月7日の会見では、数年来悩まされている目の不調を理由に「今の気持ちとしては完全に卓球からは離れると思います。悔しいけど、自分の冒険はここまでかな」と現役を退く考えを表明していました。

一度はラケットを置くことを決意した水谷が、再びコートに立ちます。その決断の背景には、ファンの存在と卓球界への思いがあるとみられます。大会前から代表引退を公言し、「集大成」と位置付けた4度目の五輪。伊藤美誠(20)=スターツ=との混合ダブルスの決勝で中国ペアを破って金メダルに輝き、日本卓球界の悲願を達成しました。男子団体でも3位決定戦で自らの勝利で2大会連続メダルを決めるなど、圧倒的なパフォーマンスと存在感を見せました。  

日本代表としての有終の美を飾り、引退宣言となりましたが、昨年からコロナ禍で国内外の多くの大会が中止となり、東京五輪も無観客開催でした。観客の前でプレーを見せる機会も激減していた中で、引退を惜しむ声も多く、今季は有観客で開幕予定のTリーグはファンへ感謝の思いを直接届けられる貴重な機会なのです。  

SNSでは水谷選手の現役続行に、「もう、水谷選手が試合しているところ見れないかと思ってたから現役続行してくれるの嬉しい。」「目の方も心配だけど無理せず出来る範囲でプレーをしていただけたら幸い!「水谷隼さんの卓球界の貢献度は半端ない! 卓球界が盛り上がるといいなぁ~」など喜びの声が多く上がっていました。

2季ぶりのV奪回に挑む東京はレギュラーシーズン21試合を戦います。10月には水谷の出身地の静岡でも開催され、凱旋試合が実現する可能性もあります。日本卓球界初の金メダリストのプレーは大きな注目を集めることは確実でしょう。

水谷隼

1989年6月9日生まれ。静岡県磐田市出身。

両親が卓球経験者であり、兄と妹がいます。父が代表を務める豊田町卓球スポーツ少年団に第1期生として入って5歳から卓球を始めたとのこと。2008年の北京オリンピックが初のオリンピック出場となります。その後、ロンドン、リオデジャネイロ、東京オリンピックの日本代表を務めました。

卓球競技日本人初のシングルでのオリンピックメダリストであり、卓球競技混合がブルスの世界初オリンピック金メダリスト。