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東京2020大会閉幕 巨額経費の検証が今後の課題

東京2020大会閉幕 巨額経費の検証が今後の課題

東京パラリンピックは5日夜、東京・国立競技場で閉会式があり、13日間の日程を終えました。新型コロナウイルス感染拡大で1年延期されましたが、感染は収束せず、東京オリンピック同様、史上初の原則無観客となってしまいました。五輪を含め両大会で増大した大会経費の検証が今後の課題になるようです。

開催の賛否が割れる中、日本勢が過去2番目に多いメダルを獲得

「多様性と調和」をビジョンに掲げた今大会には、162の国・地域と難民選手団の選手約4400人が参加しました。アフガニスタンの2選手はイスラム主義組織タリバンの実権掌握による政情不安で当初は不参加が見込まれましたが、フランスなどのサポートで来日し、無事、出場することが出来ました。  

日本は史上最多の254人(男子148人、女子106人)が参加。メダル数は金13、銀15、銅23の計51個で、2016年リオデジャネイロ大会(24個)を大幅に上回り、04年アテネ大会の52個に次ぎ2番目に多い結果に。  

午後8時から開かれた閉会式には、各国選手が参加し、国際パラリンピック委員会のアンドルー・パーソンズ会長らとともに、天皇陛下の名代として秋篠宮さまが出席されました。パーソンズ会長は「閉会式でなく、明るく全ての人が共生できる未来への始まりと捉えてほしい」とメッセージを述べました。 

新型コロナに関しては、5日時点で、パラリンピック関連の選手や大会関係者308人が検査で陽性と判明。五輪・パラリンピックを通じて初めて、入院を要した選手も1人いたとのこと。五輪も含め7月1日以降に確認された陽性者は計863人に上りました。  

大会経費は、13年の「立候補ファイル」では、五輪とパラリンピックで計7340億円と試算されました。新型コロナ対策費などの追加があり、組織委は1兆6440億円と見込みますが、さらに膨らむ可能性が指摘されています。当初見込まれた900億円のチケット収入も無観客開催でほとんどが失われ、補塡(ほてん)が必要になります。  

<h2>東京パラリンピック最終日もメダルラッシュ<h2>  

最終日の5日、陸上の女子マラソン(視覚障害T12)で前回大会銀メダルの世界記録保持者、道下美里(44)=三井住友海上=が3時間0分50秒で自身初の金メダルに輝きました。  

バドミントンは女子ダブルス(車いす)の里見紗李奈(23)、山崎悠麻(ゆま)(33)組(NTT都市開発)が優勝。里見はシングルスとの2冠を達成しました。

男子シングルス(車いすWH2)の梶原大暉(19)=日体大=は初の金メダル。  

車いす男子バスケットボールでは、初の決勝進出を果たした日本。前回優勝の米国に後半第3Qで逆転するも、最終Qで逆転を許します。60―64で惜敗しましたが、この競技で初のメダルとなる銀メダルを獲得しました。