前哨戦のフォワ賞を制して、期待が高まる中ここへ挑んだディープボンドでしたが、まさかの最下位に終わりました。前哨戦のような逃げる展開が予想されましたが、中々前へ進んで行かず、道中は中団外目の苦しいポジションに。直線では余力が残っておらず最下位入線となりました。
大久保龍志調教師 「最初は道中に故障したのかなというくらい止めちゃったので、ちょっとそれは心配したんですけども、上がり運動をずっと観察していたんですけども、馬が疲れちゃったという感じですね。馬の状態は非常に良く送り出せたと思うんですけども、指示の方も、行く馬がいたら番手で良いよ、行く馬がいなかったら逃げても良いよ、という指示で送り出したんですけども、スタートして直ぐにグリップが全然効かなかったみたいで、ポジションを取れなかったです。そのまま流れていって全然グリップが効く走りが出来なかったということで残念な結果になりました。(道中の位置については)一番悪い所を通っているなと思いましたけども、そこを通らざる得なかったなという感じで、しょうが無かったと思います。(4コーナー手前でじわりと上がっていくシーンは)そこはちょっと頑張ってくれたんですけど、そこで全開だったみたいですね。ボンドにとって今日の馬場は未知の馬場だったので、彼も結構戸惑ったんじゃないかなと思います。馬の方をしっかり体調を見てから、また会長・社長と相談して色々考えていきたいかなと思っています。タラレバなんですけど、この間のフォワ賞くらいの馬場であればもっと違った走りが出来たと思うんですけど、まぁこれは今まで来た日本馬たちもみんなそう思っているところがあると思うので、これも競馬なんだなというのは強く思いました。また立て直して良い走りが出来るボンドを見せたいと思いますので、よろしくお願いいたします。今日はすみません、期待に応えることが出来ませんでした。でも一月半前からボンドも準備をして前哨戦はやっぱりちょっと夢を見させてくれる存在であったんですけども、今日は凱旋門のこのロンシャンの洗礼に負けたかなと思いますね。でもこれもまた良い経験にしたいと思いますので、また来年以降チャンスがあればどんどんチャレンジしていきたいと思います。よろしくお願いいたします」
レース結果、詳細は下記のとおり。
3日、パリロンシャン競馬場で行われた第100回・凱旋門賞(G1・3歳上牡牝・芝2400m)で、13番人気のR.ピーチュレク騎乗、トルカータータッソ(牡4・独・M.ヴァイス)が勝利しました。
2着にタルナワ(牝5・愛・D.ウェルド)、3着にハリケーンレーン(牡3・英・C.アップルビー)が入りました。勝ちタイムは2:37.62(重)。
日本から参戦したクロノジェネシス(牝5・栗東・斉藤崇史)は7着、前哨戦のフォワ賞を制したディープボンド(牡4・栗東・大久保龍志)は14着、武豊騎手が騎乗したブルームは(牡5・愛・A.オブライエン)は、11着に敗れました。
【全着順】 1着 トルカータータッソ R.ピーチュレク
2着 タルナワ C.スミヨン
3着 ハリケーンレーン J.ドイル
4着 アダイヤー W.ビュイック
5着 シリウェイ F.ブロンデル
6着 スノーフォール R.ムーア
7着 クロノジェネシス O.マーフィー
8着 バブルギフト G.モッセ
9着 アレンカー T.マーカンド
10着 モジョスター R.ライアン
11着 ブルーム 武豊
12着 ラービアー C.デムーロ
13着 ベイビーライダー I.メンディザバル
14着 ディープボンド M.バルザローナ (出走取消)ラヴ L.デットーリ