完全テレワークでも、22.6％は「勤務先まで30分以内の場所に住みたい」　なぜ？

日本トレンドリサーチを運営するNEXER（東京都豊島区）は、会社勤めですが、テレワークをしていない人を対象に、「完全テレワークになった場合の住まい」の条件などの調査を実施しました。仕事が完全テレワークになったとしても22.6％は「勤務地まで片道30分」を条件としていることが分かりました。通勤時間を考慮する理由や、完全テレワーク下で優先する項目を聞きました。

急に出社になったときに、時短で行ける

現在の住まいに当てはまることを聞いたところ、最も多かったのは「買い物に不便しない」で58.9％でした。次いで「勤務地まで片道30分程度で行ける」が46.2％、「最寄り駅まで徒歩15分以内」が44.8％と、利便性や仕事に行きやすいかを重視していることが分かりました。 　

次に、もし完全テレワークで仕事ができるとしたらどのような場所に住みたいかを尋ねました。「勤務地まで片道30分程度で行ける」と答えた人は22.6％に減少。最も多かったのは「買い物に不便しない」で62.6％だったものの、2位は「公園や緑が多い」（43.8％）、「医療機関が近い」（38.2％）、「交通の便が良い」（36.3％）と順位が変動し、生活に関する項目が上位に来る結果となりました。 　

完全テレワークになった場合でも「勤務地まで片道30分程度」に住みたいとした人は、テレワークであるかどうかにかかわらず生活の利便性が良い場所に住みたいという理由が多くみられました。自由回答としては「会社に急に出かけなければならなくなった時に、短時間で出社できるのは必須条件」（60代男性）といった意見が挙がりました。 　

完全テレワークになった場合に「勤務地まで片道30分程度」を選ばない理由を尋ねたところ、「一人で仕事することが多くなると気分転換がより必要になると思われ、緑を観ることで癒しとなる」（50代男性）、「せっかくテレワークだから都会から離れて自然に囲まれたい。リラックスできそう」（30代女性）という声が聞かれました。 　

今回の調査は、きらくハウス（山梨県南巨摩郡）と共同で実施。会社に勤めているがテレワークはしていないと回答した全国の男女を対象に、インターネットで実施しました。期間は21年10月8～15日、有効回答数は744人。