雨が降る日やその前後に起こる頭痛やめまい、体が重くてだるい、耳鳴りといった体の不調は、天気の影響で起こる“気象病”であると解明されたのは耳に新しい人も多いはずだ。
気象病に悩む人は、国内に1000万人以上いると推定されている。ウェザーニュースのお天気アプリでもコンテンツとして取り扱うほど、気象病は身近になった。
また、周知されるとともに気象病を扱う外来も増えてきた。
そこで今回の記事では、気象病がどんな時に起こるのか、また症状やセルフケアの方法などをまとめることにした。
気象病とはどういうものなのだろうか。
気象病を起こす鍵は気圧の変動にある。気圧は天気や一日の中での時間帯によって変動し、体に大きな負荷をかける。その結果として、体調不調になるとされている。
そして、天気が変化しやすい梅雨のシーズンは、気象病になる患者の数が多くなる。
そして、気象病の症状は多岐にわたる。
【気象病の症状例】
・頭痛
・めまい
・肩こり
・関節の痛み
・耳鳴り
・動機
・吐き気
・むくみ
・下痢
・便秘
・腰痛
・ぜん息
・発熱
・精神的病状(気分が落ち込むなど)
年代や性別、人によっても症状は異なるが、女性の方がより敏感に察知すると見られている。
気象病への対策・セルフケアの方法は、気圧の変化を察知することが先決だ。
次に、天気痛に効果があるとされる耳栓などで内耳にかかる気圧を和らげる、耳のマッサージや体を温める、漢方や市販薬を飲むなどで、気圧の変化に対応することが大事になる。
以下では、こうした対策やセルフケアの方法をより具体的にご説明する。
「ウェザーニュース」は、頭痛やめまいなどの発症リスクを気圧の変化や天気の変動などから予想してくれる。
併せて、以下のような気象病対策の無料のアプリを登録しておけば、注意や警戒予報が出たときに知らせてくれるので、セルフケアを先取りできることも知っておくと便利だ。
・頭痛ーる:気圧予報で体調管理 – 気象病対策アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.pocke.android.zutsu&hl=ja&gl=US
気圧のコントロールが可能な機能が付いている、会話も聞こえる優れものな「耳栓」がネットで購入できる。
シリコン素材で長時間つけても痛くなりにくいものを選ぶと良いだろう。
https://item.rakuten.co.jp/lucky13/slcairs/
https://item.rakuten.co.jp/e-omiyage/521014/
気象病には、耳の血行を促す「耳のマッサージ」も効果あり。
手で耳たぶや耳のつまめるところをつまみ、5秒間優しく引っ張る、また、円を描くように後ろにゆっくり5回まわすのが良いとされる。
耳全体を手で覆ってくるくる回して耳を刺激することで、内耳の血流が良好に。
体調の変化を感じたときや風呂上がりに行うと吉◎
耳や首の後ろを温めるのもおすすめ。
小さめのタオルを少し濡らしてしぼり、耐熱性のポリ袋やタッパーなどに入れて電子レンジで30秒から1分ほど加熱。
温めたタオルを、耳の後ろにある完骨(耳の後ろにある骨の突起の指1本分下にある部位)というツボの中心に当て、片耳ずつじっくりと温める。
首や首元も同様に温めて、気象病に備えよう。
漢方薬の中には、「天気痛」の緩和効果が期待できるものもある。
内耳のむくみを取ってめまいを抑える「五苓散(ごれいさん)」や、自律神経を整える「抑肝散(よくかんさん)」などが適している。
※市販薬や漢方問わず、服用する際は必ず医師や薬剤師に相談の上で適切に服用ください。
気象病は人それぞれ症状が異なる。
冷却シートやコーヒーなどが役立つ人もいるらしい。
そのため気象病や天気痛への対策は、自分に合ったものを探そう。