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佐賀・吉野ケ里遺跡、未調査区域を発掘へ 新発見に期待

佐賀・吉野ケ里遺跡、未調査区域を発掘へ 新発見に期待

佐賀・吉野ケ里遺跡、未調査区域を発掘へ

国指定特別史跡の吉野ケ里遺跡(よしのがりいせき)【佐賀県神埼市郡吉野ケ里町】の未調査区域のうち、北墳丘墓の西側にある日吉神社周辺の発掘に向け、県は該当区域の公有化に向けた鑑定費用490万円ほどを入れた予算案を開会中の県議会に提出。

その後、日吉神社や移転先の地権者、県が調整を続け、6月上旬に関係者が合意したことが分かった。

日吉神社が神社庁に移転を申請後、許可が得られれば2022年度から発掘調査に動き出す方針とのこと

地域一帯は長年、考古学ファンの想像をかき立ててきた区域として有名で、今後の動きが非常に期待と注目を集めている。

吉野ケ里遺跡と未調査区域の発掘について

日吉神社は吉野ケ里歴史公園の中心部にあり、敷地面積は4209平方メートル

北墳丘墓と同じく、まつりごとの中心と呼ばれる北内郭に近い小高い場所にある。

そのことから地位の高い人物の墓などが見つかる可能性があるとされている。

神社があることからこれまで発掘対象になっていなかったが、その神社を巡って、管理する氏子らが高齢化で参拝が難しくなったとして、公園中心部からの移転に向けた予算措置を県に求めてきた。

予算案が可決されれば、該当区域の土地や建物の鑑定に入り、2022年度から発掘に着手する見通しである。

吉野ケ里遺跡での新たな発掘調査は12年度以来となり、県文化課文化財保護室は「手続きが進めば発掘することになる

昔から『何かある』といわれてきた場所で、謎が解明される契機になれば」と話す。

 文化財保護室によると、日吉神社から約150メートルの北墳丘墓は弥生中期のころに歴代の王が埋葬されたとみられる。

甕棺(かめかん)や「有柄銅剣(ゆうへいどうけん)」などの貴重な品が見つかっているものの、吉野ケ里の集落が最も栄えたとされる弥生後期の王の墓はいまだ見つかっていない。

日吉神社周辺が北墳丘墓と同様に北内郭からの見通しが良いことなどから、同保護室は「弥生後期の王の墓や重要な遺物が出てくる可能性もある」と期待を寄せている。

ネットの声は?

ネットにも肯定的なつぶやきや、発掘に対する喜びの意見が散見される。

今後の動向にも注目したい。