無許可で他社のキャラクターの設定使用 異世界漫画1話で打ち切り
『賭ケグルイ』の作者河本ほむらが原作を担当した異世界漫画『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』が1話で連載終了という異例の打ち切りになりました。
当漫画は他作品のキャラクターのデザインや設定を無断で大量に流用したとして、わずか1話目で打ち切りとなったようです。
他作品の人気キャラクターを勝手に悪役に
『月刊ドラゴンエイジ』で連載予定だった『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』は今人気の異世界転生もの。「極悪人の【異世界転生した人間たち】を全員殺す」という内容で、本来主人公側である転生した人間が敵役といった点が注目を集めました。
しかし、連載が開始されると、その【異世界転生した人間たち】が様々な作品のキャラクターを勝手に流用していることが判明しました。
さらに、問題となったのが、その流用キャラクターたちの扱い。なんと無許可流用した上に死姦や虐殺などを行う人間たちとして登場させたのです。
元作品ファンの間では既に検証が完了しています。
流用、あるいはパクられたのは『ソードアート・オンライン』『Re:ゼロから始める異世界生活』『転生したらスライムだった件』などのキャラクターです。
打ち切りに読者「編集部が馬鹿」「やる前に気づけ」
あまりにお粗末な「1話打ち切り」に『月刊ドラゴンエイジ』編集部の仕事のずさんさを指摘する声も多くあがっています。
そもそも、作品の内容チェックや権利関係の許諾は編集者の仕事。今回の打ち切りはその仕事を完全に怠っていた証拠になります。
特に、無許可流用したキャラクターの大半が『月刊ドラゴンエイジ』を出版するKADOKAWAの作品ではありません。他社作品のキャラをパロディしたいなら、関係各所に許可を取りに行くのは当たり前にも関わらず、それを一切しなかったのです。
これでは『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』のみならず、連載誌の『月刊ドラゴンエイジ』の評判も貶めてしまうでしょう。
編集部の姿勢に対しては現役のクリエイターからも失望の声が上がりました。
打ち切られた作者の弁明は？
1話で打ち切りとなった『異世界転生者殺し-チートスレイヤー-』の原作者・河本ほむらは既にTwitterで謝罪しています。
河本ほむらは『賭ケグルイ』でヒットを飛ばした人気作家でしたが、今回の件で創作に対する姿勢を疑問視する声も。
編集部並びに作者は認めていませんが、ストーリー自体も海外ドラマ『THE BOYS』のパクりだという指摘が上がっています。
「キャラクターは他作品の流用」「ストーリーは海外ドラマの流用」では、オリジナル性が担保できていないと言われても仕方ないかもしれませんね。
