平成の人気少女漫画『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』が16年ぶりに完全新作の続編が連載されることになりました。
同作品は2003年~2004年にアニメが放映された人気作品で、主人公の女の子が人魚という点も話題を呼びました。
『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ』の主人公は北太平洋の国のマーメイドプリンセス・るちあ。るちあは同族のにこらが成人の儀式を迎えた夜、「成人してないものは海上に行ってはいけない」という禁止を破ります。
るちあは船に乗っていた少年と出会い、仲良くなるも、少年の船は嵐に遭って沈没。るちあは少年を助けるために宝物の真珠を置いて帰ります。
そして数年後、るちあは成人の儀式のために宝物の真珠が必要になり、名も知らぬ少年を探しに人間のフリをして地上に出ることになります。そこで転入した学校で、少年と再会を果たすのです。
地上に出たあとは王道な学園恋愛漫画の展開を辿りつつも、「人魚であることがバレたら死んでしまう」「故郷(人魚の国)を狙う敵が居ると判明する」「他国の人魚姫も素性を隠して地上に来ている」などのスリルある設定も盛り込まれました。
【人外×変身×恋愛】という、当時の子供向け少女漫画としては新しい画期的なコンセプトが人気を呼んだ理由かもしれません。
今期から連載される続編は『マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ aqua』というタイトル。主人公は前作の主人公るちあの娘だそうです。
続編は前作と同じ講談社の少女漫画雑誌『なかよし』で連載予定。7月2日発売の8月号にて、8月3日発売の『なかよし』9号から連載開始すると発表がありました。
まだ予告の段階なので内容の詳細は開示されていませんが、作者の花森ぴんく先生も「みなさまの根強い応援のおかげで ぴっちの新章ぴちぴちピッチaquaが なかよし9月号から連載はじまります」Twitterで挨拶をしていました。
注目すべきは新作の絵柄。00年代少女漫画の流行りだった「大きな瞳」「パキパキとした色塗り」から、花森先生らしさを残しつつも昨今の流行りである「小さめの瞳」「柔らかい筆遣い」に変えています。
往年のファンからは「新規ファンも取り込めるのではないか?」「令和の作品と遜色ない」と既に喜びの声が。16年前と同様、新作のアニメ化を期待する声も多いようです。