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アメリカザリガニ、特定外来生物に指定へ

アメリカザリガニ

外来種のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)を特定外来種に指定し、ペットとして飼うことは認めたうえで、転売や販売、野外に放出することを禁止しました。

早ければ2023年に規制が始まる可能性

生態系への影響が深刻な外来種のアメリカザリガニとアカミミガメについて、環境省は法令で定める特定外来生物に指定し、野外で繁殖しないよう規制する方向で決まりました。

アメリカザリガニとアカミミガメは原産地の北米から持ち込まれ、日本各地の池などで繁殖。在来種の脅威となり、農作物への被害も目立っています。特定外来生物に指定すると、輸入や販売だけでなく、飼育にも国の許可が必要になります。そうなると扱いに困った飼い主が野外に一斉に放つと逆効果になりかねず、指定の是非が議論になっていました。

また、子供が遊びで釣り上げたり、知らずに捕まえて家に持ち帰ったりした場合にどう対処するかなど、個別のケースについては今後、検討してくとの事です。

専門家会合で、8月にも提言を正式に取りまとめます。環境省は来年の通常国会に改正提案を提出する方針で、早ければ2023年にも規制が始まる可能性があります。

特定外来生物は、在来種を脅かしたり、農作物に被害を与えたりする外来種を指定して規制する制度です。現在ではアライグマなど156種類が指定されており、個人が許可なく販売や譲渡、野外に放つと3年以下の懲役か300万円以下の罰金、ペットとして許可なく飼育しても1年以下の懲役か100万円以下の罰金がそれぞれ科されます。

アメリカザリガニを食べよう

アメリカザリガニは繁殖力が強くて飼育が簡単。「アメリカザリガニを食べよう」と、目新しさで地元を盛り上げ、町おこしに取り組む企画があがっている地域もあるそうです。

しかし反対派も多数おり、ザリガニが脱走し、養殖地から逃げ出して在来の生態系を脅かすのではないかという批判の声も上がり、企画は難航しているとのことです。