EURO2020(欧州選手権)は11日、決勝戦を行い、イタリア代表が53年ぶりの優勝を果たしました。
1-1で迎えた延長戦の末に勝負はPK戦へもつれ込み、3-2でイングランド代表を撃破。大会史上初めてPK戦を2度も制し、ジンクスを破っての歴史的戴冠となりました。
試合は前半2分、早くもイングランドが試合を動かし、L・ショーがイングランド代表初ゴールが歴史的ビッグマッチでの先制点となりました。
そのまま前半はタイムアップ。イングランドの1点リードで後半に入ります。
それでも後半22分、イタリアがついにイングランド守備陣をこじ開けます。ベッラッティがヘディングシュート。ポストに跳ね返ったボールをボヌッチが押し込みました。
後半43分には侵入者により試合が一時中断。この影響もあって6分間のアディショナルタイムが取られ、試合はまたしても延長戦にもつれ込みました。
延長後半1分、イタリアはゴール正面からのFKを狙いますが、ピックフォードに収められてしまい、スコアは動きません。
イングランドは最終盤、ウォーカーとヘンダーソンに代わってFWジェイドン・サンチョ(ドルトムント)とFWマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)を入れるPKを意識した采配。そのまま勝負の行方はPK戦に委ねられました。
先攻のイタリアはベラルディが決め、後攻のイングランドはケインが成功させましたが、イタリア2人目のベロッティのキックはピックフォードがセーブ。イングランドは2人目のマグワイアが落ち着いて決めた。ところがイタリア3人目のボヌッチが成功させた後、イングランド3人目はラッシュフォードのキックが左ポスト。さらに4人目、イタリアはベルナルデスキが成功しましたが、サンチョのキックはドンナルンマにセーブされました。
ところがイタリア5人目、これを決めたら勝利となるジョルジーニョのキックもピックフォードがセーブ。守護神がイングランドを救いましたが、最後はサカのキックをドンナルンマが止め、イタリアが戴冠を果たしました。イングランドはPK戦のために投入した2選手が失敗するという悔やまれる形で初優勝を逃しました。