「ママ友」を洗脳し、息子に暴行やわいせつ行為 28歳女性逮捕

小学校低学年の男児にわいせつ行為があったとして、大阪府警は12日、強制わいせつ容疑で大阪市住吉区の無職、郡山侑紗（ゆさ）容疑者（28）を逮捕した。

過去にも「ママ友」の息子に暴行容疑で逮捕

郡山容疑者がわいせつ行為を行った男児は、2018年5月頃にフリマアプリで知り合った「ママ友」の息子。

「ママ友」である男児の母親はシングルマザーという境遇もあり、養育の相談などを通して郡山容疑者と会うように。

やがて、長男と次男を連れて郡山容疑者の家に泊まりに行くような仲になったという。

一方の郡山容疑者は、3人の子どもと同居。夫とは別居中だった。

事件の発覚は、2020年10月に「ママ友」である男児の母親が、児童相談所に養育の悩みを相談したことがきっかけ。

その際「次男が郡山容疑者から暴行を受けている」という旨の相談も行っており、児童相談所が確認をしたところ、唇や手、足などにあざがあり、男児の保護に至ったという。

保護された男児は「マッサージをしろと言われて、うまくできないと怒られたり叩かれたりする」などと話していたとのこと。

また、男児の母親も「郡山容疑者が平手で次男を叩いていた」と話していたため、大阪府警が捜査を開始。今年6月に傷害の疑いで郡山容疑者を逮捕した。

捜査関係者によると、6月の逮捕の際に郡山容疑者の携帯電話を押収して調べたところ、男児にわいせつ行為をさせる様子を映した動画があったという。

そのため傷害容疑を起訴した後に、強制わいせつ容疑で今回の再逮捕に至った。

また長男も「暴行を受けた」と話しているため、府警は余罪を調べている。

男児が暴行を受けても「ママ友」が黙っていた理由とは

捜査関係者によると、郡山容疑者が保存していた動画を確認したところ、暴行やわいせつ行為は2020年10月から今年4月にかけて行われていたという。

長期間の暴行に対して男児の母親が黙っていた理由として、郡山容疑者による「洗脳」が挙げられた。

郡山容疑者は、男児の母親がシングルマザーで育児に悩みを抱えていたことに付け入り、マインドコントロールをされた男児の母親は郡山容疑者に心酔するように。

男児が平手打ちされているのを見ても、叩かれることが正しいことだと信じて疑わなかったという。

また、わいせつ行為は母親の前では行われていなかったとのこと。男児だけ残して帰るように仕向けて、母親のいないときに犯行に及んだものと思われる。

12日現在、郡山容疑者は「弁護士と相談してから話をしようと思います」とし、犯行については認めていないとのこと。