井岡 防衛戦で禁止薬物陽性反応と報じられるが、JCBの検査体制に不備が判明。
JBC側はミスを認め、井岡に謝罪し和解しました。
プロボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(32)が12日、東京都内のホテルで日本ボクシングコミッション(JBC)の永田有平理事長(66)とともに会見し、JBCからの謝罪を受け入れたことを発表しました。
冒頭に永田理事長から謝罪文を手渡された井岡は「すっきり解決した気分ではないが、一つのけじめとして受け入れることにした。今後はスポーツマンらしく次の防衛戦に向けて準備をしていきたい」と話しました。
井岡は昨年12月に行った防衛戦で禁止薬物に陽性反応を示したなどと一部週刊誌に報じられましたが、5月に第三者による倫理委員会の調査でJBCの検査体制の不備が判明。違反の事実はなかったと結論付けられました。JBC側もミスを認め、井岡に謝罪する意思を示し、公式サイトに「お詫び」の文書を掲載した。
「JBCは、2020年12月31日に開催された井岡一翔選手対田中恒成選手の WBO スー パー・フライ級世界タイトルマッチにおいて、ずさんなドーピング検査を行い、この間違った検査に基づく情報が意図せず流失してしまいました。このことにより、井岡一翔選手があたかも禁止薬物を摂取しているかのような報道がなされ、類い稀なるボクサーとしての名誉が著しく傷つく結果となり、かつ、ご家族及び関係者の皆様には多大なご心労をおかけし、大変申し訳なくお詫び申し上げます。」とし、さらに「今回のようなことを二度と繰り返さぬよう、JBCにおけるドーピング検査体制、情報管理などを早急に改善いたします。」と記しています。
https://www.jbc.or.jp/rls/2021/release20210527.pdf
※JBC公式サイトより
これに対し、井岡側は日本プロボクシング協会(JPBA)に上申書を提出。協会を通じてJBC執行部役員の退任、個人情報がマスコミにリークされた原因の追究やドーピング検査体制の整備、誠意ある謝罪を求めたとのことです。また、先月には日本外国特派員協会で会見し、あらためてJBCに対して「内容の伴った謝罪」を求めていました。