保冷材は熱中症対策にも有効。数々のアイデア商品が発売中。また、海外への寄付も出来るとのことです
◆無害だけど「開封は…」
保冷剤の再利用で検索すると、インターネット上には多様な保冷剤の中身について、リサイクル方法の情報が飛び交っています。
ただ、「食べられません」などと書かれている保冷剤を開封し、中身使って大丈夫なのでしょうか。製造会社に聞いてみたようです。
小田原漁港近くで保冷剤を製造販売する「共同冷蔵」は1966年設立の冷蔵倉庫会社です。夏場にできるビジネスはないかと社員で知恵を出し合い、約10年前に保冷剤製造を始めたといいます。
堀俊一社長(60)によると、同社の保冷剤の成分は水98・98%、紙おむつなどで用いられる吸水性ポリマー1%、防腐剤0・02%。防腐剤の含有量もバターなどに含まれるものと同程度で無害とだそう。
それでも「開封しての再利用は推奨しません。子どもやペットが口にしてしまうといけないので開封は控えて」と呼び掛けています。
では、どのような再利用がいいのでしょうか。堀社長は「弁当の保冷」などの王道の答えに加えて「熱中症対策にも有効ですよ」と教えてくれました。
同社は2年前に熱中症対策グッズ「冷えゾウくん」を発売。保冷剤を入れて体を冷やすベストやリュックで売れ行きは上々といます。
同社の保冷剤は社内テストで50回以上は使用可能で、「袋が破れて、中身が漏れ出してこない限りは使える」とのことでした。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-579780.html/gallery
<追う!マイ・カナガワより>
意外な事に、海外へ寄付ができることがわかりました。使わなくなった物品を発展途上国などに送っているNPO法人ワールドギフト(大阪市鶴見区)は、使用済みの保冷剤の寄付も受け付けていいます。
「あまり需要のあるものではないので、大量に送られても困る」ものの、他の物資のついでであれば引き取り可能とのことでした。
堀社長は再利用について「やはり何かを冷やす使い方が理にかなっている」と強調していました。
小さい子供やペットが誤飲しないよう、保護者や飼い主がしっかり見守り、開封は避けた方がよさそうです。