1945年8月6日、広島に原爆が投下されてから76年の月日が経ちました。
「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)は、昨年に引き続き新型コロナウイルスの影響を受けて規模を縮小しての開催でした。
核拡散防止条約の運用についてもコロナ禍の影響で停滞しているとのことで、一刻も早く平和な世界を目指したいですね。
広島への原爆投下は第二次世界大戦(太平洋戦争)末期の1945年8月6日午前8時15分、アメリカ軍によって行われました。
これは人類史上初の核攻撃であり、現在でも大きな歴史の一つとして語り継がれています。
原爆により熱戦や放射能の被害が広がり沢山の被害者が出ました。
投下直後は一瞬にして街が破壊され、約8万名の市民が即死したことも判明しています。
その甚大な被害の様子は世界遺産にも認定されている「広島ドーム」の存在が物語っています。
「広島原爆の日」に行われる平和祈念式典は1947年から始まりますが、朝鮮戦争が勃発した際には中止を余儀なくされたこともありました。
しかしながら1971年からは内閣総理大臣も参加するようになり、日本国民全員が平和な世界に向けて意識する式典へと変化してきました。
現在日本国内では原爆を体験した方の平均年齢は83歳と高齢化が深刻に。
広島の原爆死没者は32万8929名で、被爆の記憶が薄れていくことが懸念されています。
原爆投下直後には放射線を含んだ「黒い雨」が降り、広島以外の地域でも被爆した方がいることが判明。
これにより被害を受けた方が訴訟を起こし、広島高裁判決が被爆者と認めたことも。
国内では核廃絶に向けた意識が高まる中で、世界的にはまだ課題があるようです。
核軍縮や核不拡散に関する核拡散防止条約(NPT)の運用を再検討する会議が、新型コロナウイルスの影響を受け3度目の延期となったり、イギリスではNPTに反して核弾頭の上限が上がったりと意識の低さが見受けられます。
また、アメリカでも核戦力を拡大している中国に対抗して核兵器の近代化を急ぐなど、根本的な解決には程遠く感じられる出来事もありました。
世界が一丸となって取り組みを行わなければ核問題は解決しないと思われます。
日本は唯一原爆の被害を受けた国です。
今後もその被害や原爆がいかに甚大で凄惨な被害をもたらすかを発信していき呼びかけることが大切ですね。