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完売御礼、コオロギ食品 次世代タンパク源で人気急上昇

コオロギ食

将来の食糧難を救う貴重なタンパク源として世界的に期待を集める昆虫。  乾燥させたコオロギのパウダーを練り込んだパンやせんべいなどを大手企業が商品化したところ、売り切れが続出しました。

物珍しさだけでなく、牛などに比べて飼育する際の環境負荷が小さい「持続可能な食料」であることも予想を超える反響を呼んだ理由のようです。 

高い栄養価のコオロギ食品。人気すぎて品切れになる商品も 

コオロギを食べるメリットは、環境にやさしいということ。一般的な家畜に比べ、少ないエサや水で飼育でき、温室ガスの排出量も少ないコオロギは、地球にやさしいタンパク源なんだとか。

また、粉末状のコオロギパウダーは、重量の約60~70%がタンパク質で構成されています。必須アミノ酸をはじめ、食物繊維、ミネラルなど様々な栄養素をバランス良く含んでいることもあり、スーパーフードとして注目されています。

敷島製パン(名古屋市)が昨年12月に発売した「コオロギ カフェシリーズ」の焼き菓子など2品は、いずれも2日で売り切れました。今年6月、第3弾として100匹分のパウダーを使ったバウムクーヘンをインターネットで販売すると、わずか1時間半ほどで完売しました。  

「これほど関心を集めているとは驚いた」(開発担当者)と喜んだ同社は今夏、コオロギパンを自分で作れる「コオロギの食育パンキット」を売り出しました。コオロギ600匹分のパウダーや小麦粉、酵母入りで2376円。材料を混ぜて一晩寝かせ、オーブンで焼けば丸いフランスパンが16個出来上がります。一時は品切れになるほどの売れ行きで、追加生産に追われています。  

「無印良品」を展開する良品計画は2020年5月、「コオロギせんべい」を発売しました。20~30匹分を使用した1袋55グラム入りで190円。塩味が効いたエビせんべいのような味わいに仕上げたということです。  

当初はネットのみで販売していたが、今では店頭での取り扱いを増やしています。パウダーが大量生産できないため入荷は月1回程度で、陳列かごいっぱいに入った商品が「ほぼ1週間で完売する」(広報)という人気ぶりのようです。

SNSの口コミでは、「コオロギ感一切なし。普通においしい」「エビのような香ばしい味で何枚でも食べられます」「子供もおいしいと言って食べていた。栄養価が高いのでまた買いたい」といった声が上がっており、好評のようです。