立憲民主党の本多平直衆院議員(56)の“14歳と性交発言”が問題となり、その炎上は収まる気配がありません。
本多平直議員の問題発言に至った経緯。それは新聞各社が報じたことが発端であった。
本多氏は、立憲民主党の性犯罪法改正に関するワーキングチーム(WT)で、「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言していたとのこと。
外部講師が性交に同意できる年齢を現在の13歳から16歳に引き上げるべきだと主張した際、反論として述べたそうだ。
さらに、「成人と中学生が恋愛関係になるのはあり得る。罰するのは望ましくない」とも語ったということで、ネットでは非難の声が相次いでいる。
ワーキングチームに参加していた刑法学者の島岡まな氏も、「発言を聞いて絶句した。(中学生との性行為は)性的搾取にあたるから、犯罪となり得ると示すことが大事だ」、「先進国だったら議員辞職くらいのレベル」と、批判した。
なお、取材陣に囲まれた際には「本当にご迷惑をお掛けし、傷つけた方におわびして、謝罪をしたい。本当に申し訳ございませんでした」と頭を下げ、「特異な例外事例の存在など、緻密な検討が必要と考えた。しかし、私の発言は例外事例としても不適切だった」と発言を撤回している。
党は委員会に対し、再発防止や性犯罪に関する認識の共有のために必要な取り組みについて、意見を求めるとのことだ。
撤回したとはいえ、一度発言してしまったことによる信頼失墜は大きいとされる。しかも、立民の福山哲郎幹事長(59)が、「本人が言い過ぎたと撤回しているので、それでいいのではないか」と発言者をかばい、事態を収束させようとしたことも明らかになっている。
特に「50歳近くの自分が」と自分を例に挙げているのが余計に生々しく、反感を買ってしまっている。撤回したとはいえ、それで済まされる話でもないだろう。
本多氏は北海道大卒。松下政経塾を経て、新党さきがけに入党。約10年にわたって、枝野氏の秘書を務め、2004年に衆院議員となった。同党の西村智奈美衆院議員(54)と結婚し、幼い子どももいる。
関係者は「枝野氏の威光を利用し、態度がデカければ、声もデカい、口汚いヤジ将軍で有名でした。民主党政権時は重用され、野田政権では首相補佐官、その後、経産相だった枝野氏の下で政務官も務めていたが、有権者受けは悪く、選挙は弱かった」と話しているという。
福山氏が当初もみ消しを図ろうとした結果、火に油を注ぐことになった上に、民主党内の身内びいきが露呈してしまったことも相まって世間の冷たい目に晒される羽目になった。
児童買春・児童ポルノ禁止法は、今ではすっかり世の中に浸透しているが、一昔前の世代の中には、比較的緩かったとされる時代のことを未だに引きずっている人も多く、本多氏もその一人だと伺い知れる。
元々、許されるべきではなかった児童ポルノや児童売春。だが、そうした時代が変化したことや人々の認識が変わったことを知らない、“オジサン”は、まだまだ多く存在するようである。