新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、海外や日本でうつ病・うつ状態の人の割合が2倍以上に増加していると言う。
そこで今回はコロナの影響によるうつ病・うつ状態がどういったものなのか、また世界各国のメンタルヘルスの状況をデータでご紹介する。
「コロナうつ」の目安となるうつ状態の症状には、主に以下のようなものがある。
【コロナうつの目安となる症状の一例】
これらは、一般的なうつの症状との明確な線引きはあまりないとのこと。
上記のような症状が2週間以上続くようであれば、受診を検討してみよう。
うつ病やうつ状態の人が急増(2020年)
◇日本
7.9%→17.3%
◇米国
6.6%→23.5%
◇英国
9.7%→19.2%
コロナ禍でも日本だけ超過死亡がマイナスだったのに
一方自殺数は増えたのだから
こちらの方は深刻に受け止めてケアしないといけない。
まずは家族や身近な人と声かけ合おう
OECDは対策の強化を呼びかけている。
調査によると、日本国内だとうつ病・うつ状態の人の割合は、コロナ流行以前は7.9%(2013年調査)だったが、2020年には17・3%と2・2倍に増加。
米国は6・6%(19年)から23・5%となり、3・6倍に急増。英国も9・7%(同)から19・2%と倍増している。
特に10代〜30代くらいの若い世代や失業者、経済的に不安定な人などは、かなり深刻な状態だと言う。
OECDは、精神疾患や精神的な不調に伴う経済損失は、治療費の負担や失業、生産性の低下などを含め、15年時点で約6000億ユーロ(約79兆円)以上になると試算している。
しかし、パンデミックでより増えることが懸念されているため、各国政府に適切な医療ケアや雇用対策の充実を急ぐよう求めている。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響は、人々のメンタルヘルスの状態を悪化させている。
体調管理をしっかりしている人であっても、どうにも辛い状態が長く続く時は筆者も受診をおすすめしたい。