6月は暦の上では「夏至」があり、一年の中で陽の気が頂点に達する日とされています。
ですが、日本では梅雨の時期と重なって雨が多め。
晴れてもジメジメして鬱陶しく体調を崩してしまう、精神的に不安定になる人が増える時期でもあります。
そんな初夏を快適に過ごせるように、日本特有の夏の養生法が出来上がりました。
6月の初夏の養生は、暑さや湿気から身を守ること。
また、一日を見ると太陽の出ている「陽」と日没後の「陰」の時間帯があり、こうした陰陽のリズムに逆らわない生活も大切です。
日の出が早い夏は午前五時半から六時ごろに起床。
朝食は「消化が盛んに進む時間帯」という九時前までに、一口三十回以上かんで食べましょう。おすすめはしっかり噛める玄米です。
太陽の出ている「陽」の時間帯は活発に動いて、一方「陰」の時間となる午後七時以降は激しい運動を控え、夕食の量も少なめにし胃腸を休ませるのがポイント。
食事の量の割合は「朝4、昼4、夜2」が適切です。
体の熱や湿気を取るとされるゴーヤー、パセリ、セロリなどの「苦味」、「血」を体内にためるといわれるトマトやパプリカといった赤い色の食材を適量取るのも良いでしょう。
利尿作用のある緑豆やトウガン、山芋などは、体のバランスに悪影響となる余分な水分を体外へ排出できます。
飲み物は白湯やお茶、常温の飲み物がおすすめ。
甘い物や炭水化物、脂っこいものの食べ過ぎは、胃腸に熱をもたらすため避けたほうがGOOD◎
ストレスによる食べ過ぎや飲み過ぎ、夏の暑さによる冷たい飲み物や食べ物の過剰摂取は、三要素のバランスを崩し、不調を招く原因になるので、気をつけたいところです。
さらに、暑いからといって長時間の冷房も夏風邪の原因になります。冷たい飲み物やアイスなどが美味しい季節ですが、冷えすぎないように気を付けましょう。
お酒と相性の良い食べ物や夏に美味しい食材などで養生できるので、自分に合った方法で暑い夏を乗り切りましょう。