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ラーメンは「依存性」が高い?医師がその理由を解説

ラーメン

“もっと食べたい”と求めるようになってしまうのは、インスタントラーメンのスープに入っている人工的に作られた『旨み成分』が原因。また、お店で食べる豚骨ラーメンのスープに多く使用される動物性脂肪と麺に含まれる糖質を一緒に摂ることも、「依存」してしまう要因とのことです。

日本の国民食といえる「ラーメン」は依存性が高い

お腹がいっぱいのはずなのに、「もっと食べたい」と食べ物に手が出てしまう。これが依存の怖いところだとアメリカ在住の内科医・大西睦子さんは警告します。

「食べることがコントロールできなくなることを『食物依存症』といいます。ここでいう危険で注意が必要な食べ物とは、習慣的に食べすぎてしまい、さまざまな健康被害を引き起こすものを指します」(アメリカ在住の内科医・大西睦子) 

今回、5人の専門家に話を聞いたところ、全員が「危険」と声をそろえた中毒性の高い食べ物が「ラーメン」です。  

薬食フードライフ研究家の沢木みずほさんは、そのスープについて解説します。

「特にインスタントラーメンのスープには、昆布、かつおぶし、帆立など、さまざまな食材のエキスが含まれています。これらのエキスは人工的に作られた調味料(アミノ酸など)と同様の『旨み成分』です。人の味覚は、この刺激の強い旨みに慣れてしまうと、天然のかつおぶしや煮干しで取っただしでは満足できなくなり、人工的に作られたエキスの味を“もっと食べたい”と求めるようになります」 

インスタントでなければ構わないかというと、そうではありません。店で食べるラーメンの中毒性について、糖尿病専門医の市原由美江さんが指摘します。 

「なかでもリスクが高いのは『とんこつラーメン』です。とんこつは豚の背脂を煮込んだスープが特徴ですが、動物性脂肪と麺に含まれる糖質を一緒に摂ると、血糖値が急激に上がります。すると、血糖値を下げるためにすい臓からインスリンが分泌される。  

しかし、今度は血糖値が下がりすぎて、脳がすぐに空腹を感じ、本当にお腹が空いているわけではないのに食べたい欲求が抑えられなくなります」  

とはいえ、依存性の高いものだからといって、一度食べただけでは食物依存症にはなりません。大切なのは、習慣化しないこと。大西さんはいいます。 

「カップラーメンを毎日食べていたら依存リスクは高まりますが、逆に言えば、回数が少なければ依存リスクは減少します。嗜好品として週1回程度なら食べても問題ありません」(大西さん) 

食事はバランス良く食べ、それでも不足した栄養はサプリメントなので補給すると、中毒状態から抜け出せることもあるそうです。