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美魔女・石田ゆり子が魅力あふれるワケ

石田ゆり子

※本稿は東洋経済オンラインの寄稿を一部編集・抜粋しています。

インスタのフォロワー数123.5万。石田ゆり子さんは国民的スターである。

そして、老若男女に愛されている石田さんは、おひとりさまの星でもある。「独身大物俳優最後の砦」というような言い回しがあって、それは主にイケメン系の独身男性を崇めるものだが、女性の石田ゆり子さんもまさにそれ。芸能人が次々と結婚を発表し、結婚っていいよね感がたちこめるなか、いささか心許ない独身たちにとって、石田ゆり子さんは最後の砦なのである。

俳優たちが未婚でも一般人のわれわれには1ミクロンも関係もないとはいえ、ついついひとり身の俳優がいると支えにしてしまうものなのだ。

石田ゆりこさんの雰囲気には独特の雰囲気が感じられる

私生活はマイペースだとしても、仕事は妥協することない職人だと思うが、いわゆる「白鳥は水の下では激しく足をばたつかせていても水面上では涼しい顔をしている」。そういう雰囲気が石田ゆりこにはある。

なかでも石田ゆり子さんがインスタグラムで垣間見せる猫と犬と一緒に、さりげなく上質な生活は、全部は無理でもすこしなら取り入れることができそうな気がしてしまう。フォロワー数123.5万という数値から、多くのひとの憧れ度数は推測できる。彼女がインスタで提示する生活は、日常をほんのちょっとだけ上質にする、そのさじかげんが絶妙なのである。

真っ直ぐで揺らがない強さ

石田さんは映画だと、過去には天童荒太の直木賞受賞作の映画化『悼む人』(堤幸彦監督 2015年)では宗教家にとことん尽くし抜き、彼のとんでもない願いを叶えようとする役を演じていた。

さらに、芥川賞作家・平野啓一郎の小説が原作『マチネの終わりに』(西谷弘監督 2019年)は、恋愛ものながら、石田さんの演じた役はパリで活躍するジャーナリストで、爆弾事件に巻き込まれたことからPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされるようになるという設定で、ヘビーな役柄。

二つはまったく違う役柄ながら、ひとつ共通している点がある。思い込んだら真っすぐ揺らがない強さを発揮することだ。『望み』や『サイレント〜』のスタッフに聞くと一様に、石田さんが演じることで、役ががむしゃらすぎず、親しみやすさが生まれるというようなことを(大意)言うのだ。かつてはがむしゃらな演技が演技派として評価されていたときもあるが、いまはそうではない。どんなに自分を貫くにしても、むき出しの激しい表現よりも、他者を傷つけないような配慮する身振りが好まれる時代に、石田さんの表現はフィットする。

強さを押し出さない

ジェンダー問題が問われるいま、男性優位な社会ではなく、女性がしっかり発言し行動していくことが重要視されているが、強さを押し出さずとも、それが可能であることを石田さんに感じた。

石田ゆりこの魅力は、既婚とか未婚とか、こうでなくてはいけないとか、そういうカテゴリーがいっさいない、ほんとうの自由を感じるところにある。これからの時代は、ますますそういう生き方が主流になっていく気がする。