「東京お台場 大江戸温泉物語」は、東京都との事業用定期借地権設定契約終了に伴い、9月5日に同施設を閉館することを発表しました。
「東京お台場 大江戸温泉物語」は、江戸情緒の中でゆったりと温泉を楽しめるテーマパークとして2003年3月に開業しました。
運営会社であり、全国で39の温泉施設を運営する大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツの発表によると、年間の来場者数は約100万人とのこと。
館内では浴衣を着て縁日や屋台を楽しめることもあり、海外観光客からも人気がありました。
国内外を問わず多くの人々に親しまれた施設でしたが、東京都との事業用定期借地権設定契約が2021年12月に期限を迎えるため、営業終了ならびに閉館する運びとなったようです。
閉館について、同社は公式サイトにて
創業の地である「東京お台場 大江戸温泉物語」の営業を継続するための様々な方策を検討し、また模索してまいりました。しかしながら、契約締結当時の借地借家法では、契約の最長期間は20年で延長が認められておらず、誠に残念ながら再契約も叶わなかったため、建物を解体撤去し更地にしたうえで土地を返還する必要があることから、9月5日をもちまして、営業を終了させていただくこととなりました。
と説明しています。
「東京お台場 大江戸温泉物語」は閉館となりますが、周辺エリアの豊洲では24時間営業の温泉とホテル、そして江戸の街並みを再現した飲食店街を備えた複合施設である「先客万来施設」の建設が予定されています。
同施設は地下3階・地上3階の商業ゾーンと、地上10階・地下3階の温泉・ホテルゾーンに分かれて営業を予定。
温泉では箱根・湯河原・熱海の温泉が楽しめるほか、ホテルゾーン屋上には無料で入れる足湯庭園の建設予定もあるようです。
オープン予定は2023年春とのこと。
事業予定者は、全国各地で「万葉の湯」「万葉倶楽部」を始めとする温泉施設を運営している万葉倶楽部株式会社が代表となっています。
先客万来施設は、2021年現在「江戸前場下町」として2023年まで暫定営業中。
同施設は寿司や海鮮などが楽しめる9つの飲食店と、海鮮テイクアウトを始めとする11のマルシェによって構成されています。
営業中の江戸前場下町ならびに建設予定の先客万来施設は、ゆりかもめ「市場前駅」から徒歩1分の立地です。
大江戸温泉物語の最寄駅である、ゆりかもめ「テレコムセンター駅」から5駅・9分と近いので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。