五輪「美の競技」、コーセー、ポーラなど化粧品各社がメークで支援

東京五輪では化粧品各社も出場選手を支援しています。２日から競技が始まるアーティスティックスイミングではコーセー、６日からの新体操ではポーラが選手のメーキャップを全面バックアップしています。

美を競う採点競技では、メークも重要な要素で、日本製化粧品の品質や技術の高さで、芸術的で躍動感のある演技を際立たせていきます。

１５年前からアーティスティックスイミング日本代表「マーメイドジャパン」のスポンサーを務めるコーセーは、メークのデザインや選手への指導を手掛けたほか、メークブランド「ＦＡＳＩＯ（ファシオ）」など市販もされている化粧品を提供しました。その中には発色の良さが特徴のアイライナーやアイブローが含まれます。 

多くの製品が汗や水に強いウオータープルーフの技術を採用。アーティスティックスイミングは水中での激しい動きを伴いますが、市販品でも塗り方や製品の組み合わせを工夫しながら使えば化粧は落ちないといいます。 

デュエット・テクニカルルーティンの「くのいち」など、各演技のテーマに合わせて４種類のメークデザインを用意。同競技に出場する吉田萌選手は「どの種目でも目力を強くみせるため、ラインやシャープな線を取り入れているので注目してほしい」と話しています。 

ポーラは新体操日本代表「フェアリージャパン」を１４年間にわたり支援してきました。今回のメークは「光と影」がテーマ。美容コーチを務めるポーラの中岡弘喜氏は、輝かしい演技という「光」を浮き立たせるため、「けがや新型コロナウイルスによる活動制限といった『影』のイメージも意識的に織り込んだ」ということです。 

最高級ブランド「Ｂ．Ａ（ビーエー）」などの市販品に加えて、専用開発の化粧品も活用。団体、個人ともに金色のラメでアイラインを引き、五輪では初となる金メダル獲得を選手とともに目指します。

■コーセー■

日本の化粧品大手。創業当初から美容部員により店舗での対面販売形式をとり、現在では多様な販売チャンネルを通じて展開する日本の大手化粧メーカー。

企業理念は「美しい知恵　人へ、地球へ」のもとに美にまつわるあらゆる知恵を出し合う姿勢を取っています。

■ポーラ■

１９２９（昭和4年）に静岡市で創業。百貨店の化粧品売り場やファッションビルに「ポーラコーナー」を設け、エステティックサロンを併設した小型店舗「POLA THE BEAUTY（ポーラ・ザ・ビューティ）」を展開するなど、店頭販売にも力を入れています。