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「わかめ」51周年 同期「ゆかり」の人気の陰で泣いた過去

わかめ

ご飯のお供として人気の赤しそふりかけ「ゆかり」で知られる三島食品(本社:広島市、末貞操社長)。今年で51周年迎えた「炊き込みわかめ」のお祝い行事を展開中です。

1970年に発売された「ゆかり」と“同期”で、昨年50周年を迎えていたのですが、なぜか昨年は「ゆかり」だけ50周年をお祝いしたとのこと。そして、今年になってようやく「炊き込みわかめ」単独のアニバーサリーを行うことになったといいます。

「炊き込みわかめ」は、学校給食で初めて使用されたという混ぜご飯の素。

今も全国各地の小中学校の給食などで使われているといいます。ご飯に混ぜるだけで簡単に「炊き込んだわかめごはん」のように仕上がるのが、その名前の由来だとか。創業者の方が書いた50年史によると、1970年から業務用として販売。最初は四国地方の学校給食で採用され、徐々に全国の学校給食にも広まっていったといいます。 

そして、実際に食べていた子どもたちから「おいしい」と評判も上々。すぐに家庭用のサイズも売り出すことになったそうです。

現在、家庭用サイズの「炊き込みわかめ」はシリーズ化され、三島食品で最多の8種類。市販用だけで昨年の出荷量は7億円を超えました。とはいえ、「ゆかり」の30億円には及ばなかったようです。   

昨年は「ゆかり」の50周年をお祝い 「炊き込みわかめ」はお祝いされませんでした

今回51周年になぜ「炊き込みわかめ」のアニバーサリーを行うのでしょう? 

営業本部企画の重野敦史さんにお伺いしました。

「ゆかりの50周年と同時に、炊き込みわかめの50周年は社内で周知されていましたので、一緒にやるのかどうかという話が出ていました。ただ、ゆかりの知名度が高すぎて、完全にゆかりの陰にかぶるとなると、せっかくのアニバーサリーなのにつらいんじゃないかと。そこで、一度は『なし』にしようとなったんです」と重野さん。しかし、末貞社長の“鶴の一声”で事態が一変したといいます。 

「昨年ゆかりの50周年をやらせていただいて、年末ごろに終わる周年行事だったのですが。消費者の方にすごく喜んでいただいたのが分かりました。これはちょっと『炊き込みわかめ』も何かやった方がいいという流れになりまして。社長自ら『51周年をやってもいいじゃないか』と声を上げ、決まりました」 

そんな51周年を迎えた「炊き込みわかめ」。今後の展開について、重野さんはこう話してくれました。 「これまでなかったような“味変”にチャレンジして、皆さまにご提供していこうと考えています」 
「ゆかり」を超える“味変”「炊き込みわかめ」は生まれるのでしょうか。今後も目が離せません。