福山雅治が主演を務め、テレビドラマや映画で人気シリーズとなった「ガリレオ」の最新映画第3弾「沈黙のパレード」の製作が決定した。
福山は、不可思議な事件を科学的な検証と推理で解決していく天才物理学者・湯川学を再び演じ、柴咲コウや北村一輝らも共演。
監督は、第1弾「容疑者Xの献身」、第2弾「真夏の方程式」も手掛けた西谷弘が務め、2022年に全国公開されることがわかった。
そこで今回は、ガリレオシリーズのおさらいと、各俳優や西谷たち、そして原作である東野圭吾のコメントなどを紹介していく。
2007年、フジテレビ月9枠で放送された連続ドラマ「ガリレオ」(第1シーズン)は、平均視聴率21.9%という異例の高視聴率を獲得。
08年に公開された映画「容疑者Xの献身」は、興行収入49.2億円の大ヒットを記録し、それから5年後には連続ドラマ「ガリレオ」(第2シーズン)が放送。
初回から4週連続20%越えの驚異的な数字を叩き出した。
13年6月には映画化第2弾「真夏の方程式」が公開となり、興行収入33.1億円を達成。
その年の興行収入邦画実写1位を樹立した。
映画版第3弾の原作は、累計1400万部を超える「ガリレオ」シリーズ(著:東野圭吾)の同名小説。
18年に発刊され、シリーズとしては6年ぶりの作品となった。
極上のミステリーでありながら、すべての登場人物に温かな眼差しを向け描かれた繊細な人間模様は、感動的な人間ドラマへと昇華していく。
アメリカ帰りの物理学者・湯川学のもとに、警視庁捜査一課の刑事・内海薫が相談にやってきた。
突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見され、容疑者は、湯川と大学時代の同期で内海の先輩刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件で無罪となった男だった。
だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。
その男が娘の住んでいた町に戻り、堂々と遺族たちの前に現れ、彼らを挑発したことで、町全体を憎悪の空気が覆う。
そして、秋祭りのパレード当日にその男が突如、死亡する。
男を殺害する動機のある者には全員アリバイがあり、死因も不明。
この超難問に、湯川、内海、草薙の3人が挑む。
アーティストとしても俳優としても第一線で活躍し、常に挑戦し続ける福山は、映画主演は「マチネの終わりに」(19)以来となる。
また、柴咲は理論よりも自らの直感や感情を信じて行動する警視庁捜査一課の刑事・内海薫役、北村は湯川の大学時代の同期・草薙俊平役として再登場を果たすことになった。
そして、福山、柴咲、北村、西谷監督、原作者の東野氏のコメントは、以下の通りである。
【福山雅治】
福山個人としては、草薙と薫に会えるのをずっと心待ちにしていました。
しかし湯川としては…またやっかいな2人と再会したな…、と思っているかと(笑)。
小さな街で起こった悲し過ぎる事件。関わった人たちすべてが被害者であり、加害者でもある。
「沈黙のパレード」という東野先生が世に送り出した極上のミステリーの実写化。
この高いハードルかつ挑みがいのある難問に、我々はどういう最適解を導き出すのか。
僕も湯川と共に今作の映画化における極上のエンターテイメントを探究したいと思います。
【柴咲コウ】
湯川先生、草薙さん、薫。時は流れ、それぞれの道を歩んでいたであろう登場人物たち。しかしきっと、昔と変わらないそこはかとない安心感と絆を味わえるのだろうと。
彼らとまた再会できること、チーム・ガリレオでまた撮影ができることを楽しみにしています。
【北村一輝】
早いもので、「シーズン1」から14年も経つのですね。
今までの集大成となるような今作には懐かしいレギュラー陣に加え、豪華キャストが揃います。
湯川と草薙の友情があってこその今回の物語、全力で取り組みたいと思います。
【西谷弘】
実に8年ぶりの再会だな。3人とも元気にしているか?
湯川よ、NY帰りと聞いたが奇人変人ぶりは健在か?
草薙よ、加熱式タバコに変えたようだが息切れしているのではないだろうな。
内海よ、捜査一課復帰おめでとう。強気の眼光に衰えはないか?
久しぶりの再会を懐かしんでる暇はないぞ。戦いの火蓋は切られた。
【東野圭吾】
「沈黙のパレード」の映画化が決まり、とても喜んでおります。福山さんの湯川はもちろんのこと、北村さんの草薙、そして柴咲さんの内海薫に再会できると思うと、それだけでワクワクします。コロナ禍で大変だと思いますが、無事に撮影を終えられることを心から祈っております。
「沈黙のパレード」は、脚本を福田靖、音楽を福山と菅野祐悟が担当し、22年に全国公開となる予定だ。